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【書評】世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?

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本日の1冊

タイトル:世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?1
著者:戸塚隆将

世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?2

概要

就職世界ランキング1位と2位で学んだこと


トップエリートが実践する4つの「基本」

ゴールドマン、マッキンゼー、ハーバードに共通する「基本」とは、大きく分けて4つのポイントに整理できる。
①人との「つながり」を大切にする
②「自分磨き」を一生継続する
③「日々の成果出し」に強くこだわる
④「世界的な視野」を常に意識する
マッキンゼーでコンサルとして活躍した著者が、それぞれの現場の上司や先輩、優秀な同期から学んだ、世界でも通用する、一生成長し続けるための「仕事の基本」が詰まった1冊。

ポイント

人との「つながり」に投資する


利害関係を越えた「つながり」を信じる

直感、運命、人生、カルマ、何であれ、何かを信じること。利害関係を越えた何かのつながりを信じることで、結果として人間関係は発展する。そして、何より大事だと感じることは、感謝の気持ちを持つこと。

貴重な時間とお金を「つながり」に投資する

学生一人ひとりの名前を覚えるハーバードの教授

名前をファーストネームで呼び合うことが、人間関係の根底にあるという根強い考え方がある。

相手への興味を真摯に持ち、質問する

人は、自分に関心を持ってくれる人には、自然と好意を抱くもの。

相手との時間を印象的に共有する

時間を共有する際に注意することは、会う場所や環境を敢えて変えること。効果があるのは、できるだけ前回と異なる環境下で時間を共有すること。共有した時間と空間の記憶が楽しい思い出となって、お互いの間で積み上がっていくからだ。そして、それがお互いの距離を縮めてくれる。
いつも同じ場で、同じメンバーで、同じような時間帯に再会しても、新たな発見がない。社会人になって出会った人と距離を縮めたければ、敢えて、違った環境で時間を共有するように心掛けよう。

先輩・上司との飲み会を避けない

まずは、オフィスの外に出て、お互いに貴重な時間の一部を共有すること。これにより、お互いの信頼関係は強まる。次に、オフィス内では言いにくい話を言い合える。

どんなに多忙でも、週1回仕事と関係ない人に会う

週1回は、必ず社外の友人・知人と情報交換することは、視野と人脈を広げる目的で、とても効果的。自分の興味と異なる関心を持っている人、異なる環境で育った人、別の業界で働く人、年齢やバックグランドの違いから生まれる異なる価値観を持った人と積極的に話をしてみるべき。社外ネットワーキングを効果的にするためにはコツが3つある。
①1週間に最低1回の時間を確保する
②信頼する友人・知人を介して会う
③ピンときたら即会う
敢えて時間を確保すること。そして、信頼する人を介し、自分の直感に従うこと。是非、積極的に外に出かけてみよう。

Column① 外国人との挨拶で気をつけたい「握手の質」

外国人ビジネスパーソンとの挨拶の場では、名刺交換にエネルギーを注ぐ発想から解き放たれることが重要。そして相手に対して、自分の好印象を植え付けること。相手の目をまっすぐ見て、笑顔を浮かべ、自ら手を差し出して、しっかりと力強く2秒間相手の掌を握りしめる。同時に自分のファーストネームを明瞭に伝えること。
重要なもう1つのポイントは、相手の名前を必ず聞き逃さず頭に叩き込み、相手のファーストネームを声に出して確認すること。名刺交換は、握手が終わり、お互いの自己紹介が済んだ後に、片手でさらっと渡す。また、腰から30度のお辞儀をする必要もない。

自分の内面と外見を磨く


エレベータで他人を先に降ろす余裕を持つ

まずは心の持ち方や思考を変え、行動を変えていく。まずできることから取り組んでみること。動き出せば、あとは好循環が生まれるもの。私は、心に余裕を持つ意識を保ち続けるために、日頃「アフターユー」を大事にしている。

「すみません」よりも「ありがとう」を伝える

「すみません」はとても便利な言葉だが、私はなるべく使わないようにしている。「すみません」には「ありがとう」という感謝の意味と「ごめんなさい」という謝罪の意味の両方がある。
私は、「すみません」という言葉が口から出てきそうな時には、一瞬だけ間をおくようにしている。そして、感謝を述べるのであれば、「ありがとうございます」を選ぶようにします。逆に謝罪を述べる時は、「申し訳ありません」と丁寧に伝えるようにしている。 サンキューが9割に対して、エクスキューズミーが1割。9対1のルールを心がけている。

正解のない問題を考えるクセをつける

「正解のない問い」は世の中にたくさん転がっている。日頃から、自ら、世の中の現実課題に目をやり、自分なりの解を見出す努力をすることが、ビジネスパーソンとして成果を出すには重要

ネットでカンニングせず、自分の頭で答えを出す

「考える」と「調べる」は大きく違う。何かの課題に直面した際に、まず素早く周囲の経験者に聞いてみる、情報を検索してみる、先人の知恵を借りる。「調べる」アプローチは効果的。
その際のフットワークの軽さは、その人の成果や効率性に直結する。しかし先人に頼らず、「考える」ことも重要。経験則に頼らずに、ゼロベースで「考える」ことで新たな仕組みやサービスが生まれてくることもある。

「ポイントは3つ」で思考の瞬発力を鍛える

「ポイントを3つにまとめる」ことの利点を、「3つのポイントにまとめる」と、以下のように整理できる。
①論点を分解またはまとめる → 論理力
②優先度をつける → 時間管理力
③説得力を増す → コミュニケーション力

時間に支配されずに働く


どんな理由があろうと、10分前には現地到着

約束の時間を守ること。全ての仕事の基本。しかし、基本的なことだからこそ、きちっとこなすのは容易ではない。だからこそ、遅刻をせず、時間を守れる人は信頼される。

決定的なコミュニケーションで成果を出す


仕事を頼まれたら、その場で完成イメージを共有

 

引き受けた仕事は5分間限定ですぐやる

仕事を引き受け、自分の席に戻ったら、とにかくすぐに取りかかること。後回しにしても、それだけ効率は落ちる。たった今引き受けた仕事に5分だけ集中すること。その5分間でやるべきことは、上司からの指示を再整理すること。
そして作業計画を作り、時間を確保すること。次に早目に取りかかるべきことに着手する。5分間取りかかってみることで、作業効率が劇的にアップする理由は他にもある。取りかかってみると、疑問点が生まれるもの。こういった場合は、すぐに上司に確認しにいこう。ここまでやれれば、あとは作業計画に従って進めていくだけ。5分間だけ、すぐに取りかかる癖をつける。

メールの返信スピード=あなたの評価

メールのレスポンスにおいて気をつけるべき3つのポイント。
①レスポンスのタイミングは、あなたの名刺と考える
相手に不要な手間や心配をかけないためにも、早めのレスポンスを心がけたいもの。
②返信に時間がかかる場合は、その旨断りの短文メールを送る
③考えの整理が必要な場合は、敢えて一晩寝かしてから返信する
一方で、感情的な内容となる場合は注意が必要。あとで後悔するような内容を送ってしまうリスクがあるような場合には、敢えて時間をかけて確認してから発信しよう。

上司へのホウレンソウは先手必勝

自ら先に報告をしにいくことで、ポイントを整理し論理立てて伝えることができる。準備がしっかりできているため、自信を持った受け答えができる。もし、すぐにホウレンソウをする時間がないのであれば、早目に上司のもとに行き、後ほど報告させて欲しいと断りに行くべき。

ホウレンソウは仮説を入れて念押し型でやる

念押し型のホウレンソウとは、「私は○○と考えていますが、よろしいでしょうか?」。
ホウレンソウとは「報告・連絡・相談」の3つの活動を組み合わせた略語。「組み合わせ」の仕事であり、別々の業務ではない。この3つは、独立で成立するものではない。常に3つの要素を含んでこそ、仕事が簡潔する。
「私は○○と考えています。理由は△△です。この方向で進めてもよろしいでしょうか?」
それにより、上司から「なぜ?」と問われる時間を省ける。あなたのロジックに一定の説得力があれば、仮に上司の結論と違っていても、あなたを信じて任せてもらえる。念押し型のホウレンソウを効率良くできると、周囲のあなたに対する評価は高まる。

上司への経過報告は翌朝を狙う

仕事を引き受けたからには、7割方で構わないので、翌朝にでもホウレンソウをすることが効果的。仕事の効率性を上げるばかりか、あなたの評価も高まるだろう。その理由は3つある。
①静かな環境で落ち着いてホウレンソウできる
②必要な修正をする時間ができる
③相手の期待値を超える
前日夕方に指示を出した仕事が翌朝にかえってくるというスピード感は、相手の予想を超えて、できる上司ほど喜んでくれるだろう。仕事を引き受けたら、すぐに手をつける。そして、相手の期待値を超えるスピードで仕上げる。結果、自分自身の期待値も超える。精神的な好循環が生まれる。翌朝のホウレンソウを心がけることで仕事の効率性がぐっとアップする。

利益を生む資料と会議で貢献する


作った資料は「自分の商品」だと心得る

「プレゼン資料は我々の商品。最後の最後まで気を抜かずに、受け取ったクライアントの期待を上回るように細部まで仕上げるべきだ」
マッキンゼーの先輩が言いたかったことは、どんなに内容が素晴らしくても、会議の仕切りがうまくても、クライアントの手元に残るのは紙の資料。

資料は「紙芝居」と「3W」を意識する

資料作りは、まず全体の骨組みとなる構成から考える。その際に、意識をする点は3つのW。つまり、Who(誰に)、What(何を)、Why(何の目的で)プレゼンテーションするのか。

attention to detailを徹底する

“attention to detail”(細部に注意をはらうこと)を徹底するには、業界経験は必要ない。どれだけ集中力を高め、クオリティの高いアウトプットを生み出そうと高い意識を有しているかどうかの差。
“attention to detail”のコツを紹介。
①統一感に注力する
②最後に中身を無視して機械的に見直す
中身をレビューせず、「てにをは」、文字サイズ等、誤りをチェックする視点で読み返す。最後のレビューは、中身に意識をやらず細部の誤りチェックに集中すること。最後の5分に集中力を高めよう。誤りがなくても褒められない。それでも、あなたの仕事力を物語るバロメーターが、“attention to detail”。

世界に打って出るキャリアを高める


英語は「ペラペラ」よりも論理コミュニケーション力

①日本語アクセントが強い
しかし、英語の発音として決定的に重要な音の区別、例えば、L、Rといった音を性格に発音することができる
②読む、書く、聴く、話す、の4つのスキルの基礎がしっかりしている
③論理的かつ堂々とコミュニケートする
しっかりとした文法で論理的に、堂々と発信することが求められる。

英語上達は目標を明確に短時間で成果を出す

ビジネスで使える英語を身に着けるのであれば、まず当面の目標を明確に設定すべき。わかりやすい目標としては「TOEIC900点」が良いだろう。何かを学ぶ際には資格試験を中間指標とすると効果的。日本人の多くは英語のノンネイティブスピーカーであり、永遠にネイティブスピーカーにはなれない。謙虚な国民性も合わさり、自分は英語ができる、と自信を持って言える人は数少ない。
だからこそ、自分に一定の自信を与える何かが欲しい。実際に英語を使う場に直面した際に、自分は英語ができない、と言い訳ができないレベルに達することも大事。その意味で、TOEIC900点は、自信を与える意味でも、言い訳できない環境を作る意味でも、相応しいターゲット。日常的にビジネスで英語を使っているプロフェッショナルにとって900点は最低ライン。グローバル人材の入口。英語を学び直すには、3つのコツがある。
①目標を明確に設定する
②短時間で成果を上げる
③英語の構造を意識して基礎から学ぶ

今より一つ上のポジションを意識して仕事する



まとめ

仕事の基本が詰まった1冊。言われてみればと思うことも、実際振り返ってみると実践できていないことは多いと思う。重要と思ったことについては意識をして、今日からの仕事を変えていく。意識をすれば行動が変わる。

1読書1アウトプット

“attention to detail”を徹底する

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