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【書評】ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則

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本日の1冊

タイトル:ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則ビジョナリー・カンパニー 2
著者:ジム・コリンズ

ビジョナリー・カンパニー 2-2

概要

どうすれば偉大な企業になれるのか、どの組織にも適用できる普遍的な答え、時代を超えた答えの追求が本書のテーマとなっています。経営者はもちろんのこと、ビジネスパーソン全員におすすめできる1冊。

ポイント

時代を超えた成功の法則 「良好は偉大の敵」


良好は偉大の敵である。偉大な企業がめったにいないのはまさに、ほとんどの企業がそこそこ良い企業になるからだ。 ここにだ、大部分の企業の問題がある。ほんとうに偉大な企業は大部分、始めから偉大だったのだ。そして、良い企業の大部分は現状から抜け出せない。
良い企業は偉大な企業になれるのか、どうすれば偉大な企業になれるのかという疑問、そして、どの組織にも適用できる 普遍的な答え、時代を超えた答えの追求が本書のテーマである。

野心は会社のために 「第五水準のリーダーシップ」


謙虚さ + 不屈の精神 = 第五水準

第五水準の指導者は二面性の典型例だといえる。謙虚だが意思が強く、控えめだが大胆なのだ。
※第五水準…調査の過程で見つけ出した経営者の能力のうち最高水準を示すもの

不屈の精神-なすべきことを実行する

極端なまでの不屈の精神、禁欲なまでの決意によって、偉大な企業に飛躍させるために必要な点は何であれ実行する姿勢がなくてはならない。熱狂的といえるほど意欲が強く、すぐれた成果を生み出さなければ決して満足しない。偉大な企業への飛躍に必要であれば、兄や弟を解雇することも辞さない。

だれをバスに乗せるか 「最初に人を選び、その後に目標を選ぶ」


偉大な企業への飛躍をもたらした経営者は、まずはじめに、適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろし、その後にどこへ向かうべきかを決めている。
「このバスでどこに行くべきかは分からない。しかし、分かっていることもある。適切な人がバスに乗り、適切な人がそれぞれふさわしい席につき、不適切な人がバスから降りれば、素晴らしい場所に行く方法を決められるはずだ。」

飛躍に導いた指導者は、三つの単純な真実を理解している。第一に、「何をすべきか」ではなく「だれを選ぶか」からはじめれば、環境の変化に適応しやすくなる。第二に、適切な人たちがバスに乗っているのであれば、動機付けの問題や管理の問題はほぼなくなる。第三に、不適切な人たちばかりであれば、正しい方向が分かり、正しい方針が分かっても、偉大な企業にはなれない。偉大な企業への飛躍には、人事の決定に極端なまでの厳格さが必要。

厳格さをどのように確立するか

第一の実際的な方法 - 疑問があれば採用せず、人材を探しつづける
第二の実際的な方法 - 人を入れ換える必要があることが分かれば、行動する
第三の実際的な方法 - 最高の人材は最高の機会の追求にあて、最大の問題の解決にはあてない
問題を解決しても無難になるだけで、偉大になるには機会を追求するしか道がない。

最後には必ず勝つ 「厳しい現実を直視する」


「事実は夢にまさる」

偉大な企業への飛躍が、いくつもの正しい決定をひとつずつ粘り強く実行して積み重ねていった結果であることがあげられる。飛躍を遂げた企業は、二つの特徴的な形態で規律ある考え方をとっていた。第一がこの章のテーマであり、意思決定の全過程にわたって厳しい現実を直視する姿勢を貫いている(第二がつぎの章のテーマであり、すべての決定にあたって、単純だがきわめて賢明な判断の枠組みを用いている)。厳しい現実を直視する姿勢がない場合には、正しい判断をつぎつぎにくだしていくことはできない。飛躍した企業はこの原則を守っている。

厳しい現実のなかで勝利への確信を失わない

厳しい現実を真っ向から見据えて、「われわれは決して諦めない。決して降伏しない。時間がかかるとしても、かならず勝つ方法を見つけ出す」と宣言すれば、気分は高揚する。

単純明快な戦略


アイザイア・バーリンは有名な随筆「針鼠と狐」で、世間には針鼠型の人と狐型の人がいると指摘した。「狐はたくさんのことを知っているが、針鼠はたったひとつ、肝心要の点を知っている」に基づいたものだ。狐型の人たちはいくつもの目標を同時に追求し、複雑な世界を複雑なものとして理解する。これに対して針鼠型の人たちは、複雑な世界をひとつの系統だった考え、基本原理、基本概念によって単純化し、これですべてをまとめ、すべての行動を決定している。偉大な企業への飛躍を導いた経営者は、程度の違いはあっても、全員が針鼠型である。

三つの円

飛躍した企業では、戦略の策定の基礎として、三つの主要な側面を深く理解している。この深い理解を単純で明快な概念にまとめ、この概念をすべての活動の指針にしている。これが「針鼠の概念」である。つまり、以下の三つの円が重なる部分に関する深い理解から導きだされている。
この三つの円が重なる部分を見つけ出し、それを単純で明快な概念にまとめて自分の指針にすることができれば、自分の人生を導く針鼠の概念を確立できたことになる。針鼠の概念を完成させるには、この三つの円のすべてが必要である。

世界一になれる部分となれない部分

飛躍を遂げた企業は、無難な仕事を続けていても無難になれるだけであることを理解している。どこにも負けない事業になりうる部分だけに注力することが、偉大な企業への唯一の道である。

経済的原動力は何か

飛躍した企業は、産業がどのような状況にあっても、経済的原動力を信じられないほど強めている。これが可能になったのは、事業の経済的な現実を深く理解しているからである。自社の事業を深く理解して、事業の経済性をさらに強固にし、持続するものにすることこそが目標なのだ。

情熱を理解する

偉大な実績を遂げた企業は、「会社の事業に皆で情熱を傾けよう」と呼びかけたわけではない。自分たちが情熱を燃やせることだけに取り組む方針をとっている。重要なのは、自社の事業に情熱をもち、しかも強烈な情熱、心からの情熱をもっていることである。

人ではなく、システムを管理する 「規律の文化」


枠組みのなかの自由と規律

偉大な実績に飛躍した企業は、はっきりした制約のある一貫したシステムを構築しているが、同時に、このシステムの枠組みの中で、従業員に自由と責任を与えている。みずから規律を守るので管理の必要のない人たちを雇い、人間ではなく、システムを管理している。

コッテージ・チーズを洗う

飛躍を遂げた企業の人たちは、それぞれの責任を果たそうとする意欲が極端に強く、熱狂的ともいえるほどの場合すらある。どの組織も世界一になれれば素晴らしいと考えている。しかし、ほとんどの組織は、自尊心に目を曇らされることなく世界一になれる部分を見つけ出す規律と、可能性を現実に変えるために必要な点をすべて行う意思が欠けている。

針鼠の概念を徹底して守る

偉大な実績に飛躍した企業は成長の過程で、極めて単純な原則を守っている。針鼠の概念に合わないものはやらない。関連のない事業には進出しない。関連のない買収は行わない。関連のない合弁事業には乗り出さない。自社に合わないことは行わない。例外は認めない。
偉大な企業は、機会が少なすぎて飢える可能性よりも、機会が多すぎて消化不良に苦しむ可能性の方が高いのだ。だから、機会を作り出すことではなく、機会を取捨選択することが課題になる。大きな機会にぶつかって「ありがたいが見送りたい」と言うには、規律が必要だ。「一生に一度の機会」であっても、三つの円が重なる部分に入っていないのであれば、飛びつく理由はまったくない。

止めるべきことのリストを作る

超優良に飛躍した企業では、予算編成は、どの部分に十分な資金を投入し、どの分野に資金をまったく割り当てないかを決める規律の仕組みになっている。

新技術にふりまわされない 「促進剤としての技術」


技術は業績の勢いの源ではなく、促進剤

技術は適切に利用すれば業績の勢いの促進剤になるが、勢いを作り出すわけではない。技術をうまく活用するにはまず、どの技術が自社にとって重要なのかを判断できなければならないからだ。ではどのような技術が重要なのか。針鼠の概念の三つの円が重なる部分に直接に関係する技術、重要なのはそういう技術だけである。偉大な企業への飛躍に際して、技術をうまく活用するには、以下のように問いかけるべきだ。
この技術は自社の針鼠の概念に直接に適合しているだろうかと。この問いへの答えがイエスであれば、その技術の利用で先駆者になる必要がある。ノーであれば、その技術は必要なのかと考えるべきだ。

劇的な転換はゆっくり進む 「弾み車と悪循環」


準備と突破

飛躍の道は小さな努力の積み重ねによって開かれていく。一歩一歩、行動を積み重ね、決定を積み重ね、弾み車の回転を積み重ねていき、それらの積み重ねによって目ざましい業績が持続するようになる。

ビジョナリーカンパニーへの道


永続する企業に不可欠なもうひとつの要因

永続する偉大な企業は、基本的な価値観と目的を維持しながら、事業戦略や事業慣行では世界の変化にたえず適用している。これが「基本理念を維持し、進歩を促す」魔法の組み合わせである。

まとめ

どうすれば偉大な企業になれるか。自分で事業を起こしていても会社員だとしても、企業を成長させるためにどうすればよいかは考える必要がある。また1つのプロジェクトを進める上でも「誰をバスに乗せるか」を始め、参考になる情報が多かったので実践していく必要がある。

1読書1アウトプット

個人としても三つの円を意識する

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